東急ホテルズが仁荷工業専門大学と国際インターンシップ協約を締結、グローバル人材の育成と採用強化へ

記事の要約
- 東急ホテルズと仁荷工業専門大学がインターンシップ協約を締結
- 韓国の学生約5名を4ホテルで15~20週間受け入れ
- 就労ビザ取得後の正社員採用も視野に入れた取り組み
東急ホテルズと仁荷工業専門大学のインターンシップ協約締結
東急ホテルズ&リゾーツ株式会社は2025年2月25日、大韓民国の仁荷工業専門大学とインターンシップ協約を締結した。仁荷工業専門大学は大韓航空グループの専門学校で5学部28学科から構成され、約7,200名の学生が在籍している教育機関だ。
インターンシップの対象となるのは、サービス経営学部の観光経営学科、ホテル経営学科、航空運航課の3学科から約5名の学生となっている。期間は2025年8月から12月までの15~20週間で、渋谷エクセルホテル東急、渋谷東急REIホテル、羽田エクセルホテル東急、博多エクセルホテル東急の4ホテルで実施される予定だ。
実習生は特定活動ビザを取得して来日し、時給制の手当と社宅が提供される。また東急ホテルズ&リゾーツと学生双方の合意があれば、技術・人文知識・国際業務ビザへの切り替えを行い、正社員として採用される可能性もある。
インターンシップ協約の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
協約締結日 | 2025年2月25日 |
実習開始時期 | 2025年8月中旬 |
実習期間 | 15~20週間(2025年8月~12月) |
対象学科 | 観光経営学科、ホテル経営学科、航空運航課 |
受入人数 | 約5名 |
受入施設 | 渋谷エクセルホテル東急、渋谷東急REIホテル、羽田エクセルホテル東急、博多エクセルホテル東急 |
特定活動ビザについて
特定活動ビザとは、他の在留資格に該当しない特定の活動を行うための在留資格のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 個別の活動内容に応じて在留期間が決定される
- 活動内容は法務大臣が個別に指定する
- 最長1年間の在留期間が認められる
今回のインターンシップでは、特定活動ビザから技術・人文知識・国際業務ビザへの切り替えが可能となっている。これにより、インターンシップ終了後に東急ホテルズ&リゾーツでの正社員としての就労継続が可能となる仕組みが整備されている。
国際インターンシップ協約に関する考察
東急ホテルズ&リゾーツと仁荷工業専門大学とのインターンシップ協約は、グローバルな人材育成と採用の観点から重要な意義を持っている。特に韓国からの訪日観光客が多い施設での実習は、言語スキルと文化理解を活かした実践的な経験を積める機会となるだろう。
一方で、異なる文化背景を持つ実習生の受け入れには、言語面でのサポートや生活面での支援体制の整備が課題となる可能性がある。宿泊施設の提供や時給制の待遇など、基本的な支援体制は整っているものの、長期滞在における細やかなケアが必要となるだろう。
今後は他の海外教育機関との連携拡大や、インターンシップから正社員採用へのキャリアパスの確立が期待される。グローバル人材の確保と育成を通じて、多様な訪日客へのサービス品質向上につながる取り組みとなることが見込まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「東急ホテルズ&リゾーツ×仁荷工業専門大学(韓国)国境を越えてインターンシップ協約を締結 | 東急ホテルズ&リゾーツ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003523.000005113.html, (参照 2025-03-04).