クラダシが2025年度の社会貢献型インターンシップ参加者募集を開始、全国9か所での地域活性化プログラムを展開

記事の要約
- クラダシが2025年度のインターンシップ参加学生募集を開始
- 全国9か所で開催され参加学生は2地域での体験が可能
- 地域活性化とフードロス削減に向けた年間プログラムを実施
クラダシが実施する社会貢献型インターンシップの概要
株式会社クラダシは2025年2月28日より、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の参加学生募集を開始した。このインターンシップは日本全国9か所を5グループに分けて実施され、参加学生は2地域での収穫作業体験や役場との意見交換、現地観光などを通じて地域活性化について学ぶことができる。
クラダシは「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」をミッションに掲げ、フードロス削減に取り組んでいる企業である。フードロス問題や地方創生に興味のある学生がインターンとして各地域を訪れ、作物の収穫支援や現地との交流を通じて一次産業や地域経済の活性化について考える機会を提供している。
2024年の実績を踏まえ、2025年も年間プログラムとして実施することが決定した。プログラム終了後には全地域合同でクラチャレピッチアワードを開催し、参加学生が各地域の活動報告や課題解決に向けた施策提案を発表する機会を設けている。
クラダシチャレンジ2025年度プログラム詳細
グループ① | グループ② | グループ③ | グループ④ | グループ⑤ | |
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開催地域1 | 沖縄県石垣市 | 北海道仁木町 | 鹿児島県喜界町 | 和歌山県すさみ町 | 京都府京丹波町 |
開催地域2 | 島根県益田市 | 長野県松本市 | 愛媛県伊予市 | 新潟県新潟市 | – |
主な活動内容 | パイナップル・梨収穫 | 桜桃・リンゴ収穫 | さとうきび・栗収穫 | 未利用魚・ブドウ収穫 | ラディッシュ・栗収穫 |
フードロスについて
フードロスとは、本来食べられるにもかかわらず廃棄される食品のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 賞味期限切迫や季節商品の在庫などが主な発生要因
- パッケージの汚れやキズによる流通困難品も含まれる
- 消費可能でありながら通常の流通ルートで販売できない食品全般
クラダシは通常の流通ルートでは販売が困難な商品を買い取り、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」で販売することでフードロス削減に貢献している。売り上げの一部は社会貢献活動の支援やクラダシ基金として活用され、地方創生事業にも役立てられている。
クラダシチャレンジに関する考察
地域の特産品収穫支援と学生の学びを組み合わせたクラダシチャレンジは、フードロス削減と地方創生の両面で効果が期待できる取り組みである。特に2地域での体験を通じて地域間の比較や課題の共有が可能になり、より深い学びと関係人口の創出につながることが期待できるだろう。
一方で、インターンシップ終了後の継続的な関係構築や具体的な成果の創出には課題が残されている。この課題に対してクラチャレピッチアワードの開催は有効な解決策となり得るが、より長期的な視点での関係維持の仕組みづくりが今後の鍵となるだろう。
将来的には参加学生のネットワークを活かした地域間連携の促進や、各地域での成功事例の共有による新たな価値創造が期待される。特にフードロス削減と地方創生という社会課題の解決に向けて、若い世代の視点を取り入れた革新的なアプローチが生まれる可能性は大きい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「クラダシ、2025年開催の社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の参加学生の募集を開始 | 株式会社クラダシのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000584.000014485.html, (参照 2025-03-04).