26卒就活生の第一志望理由は仕事重視、インターンシップは7・8月に集中し対面形式が増加傾向に

記事の要約
- 26卒の第一志望理由は「やりたい仕事ができそうだから」が1位
- インターンシップ初参加は7月、8月が過半数を占める
- 希望するインターンシップ形式は対面が50%に到達
26卒学生のインターンシップ参加動向と志望理由
産経新聞社とワークス・ジャパンは2026年3月卒業・修了予定の大学生、大学院生を対象としたアンケート調査を2024年4月8日から11月30日にかけて実施した。調査では就職希望先と企業選びに関する詳細な分析が行われ、4,512人から有効回答を得ることができている。
第一志望企業の選定理由として最も支持を集めたのは「やりたい仕事ができそうだから」であり、2位の「業績が安定しているから」とは約10%の差が開いている。就職活動において学生たちは企業規模や知名度よりも、自己実現やキャリア形成の可能性を重視する傾向が顕著になっているのだ。
インターンシップへの参加時期については、7月と8月に集中する傾向が明らかになった。特に理系学生の約45%が8月に初参加しており、夏季休暇を活用した就業体験を選択している一方で、文系学生の約20%は5月以前に参加を開始しており、早期化が進んでいる。
就職活動に関する調査結果まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
調査期間 | 2024年4月8日~11月30日 |
調査対象 | 2026年3月卒業・修了予定の大学生、大学院生 |
有効回答数 | 4,512人 |
第一志望の理由 | やりたい仕事ができそうだから(1位)、業績が安定しているから(2位) |
インターン参加時期 | 7月・8月が過半数、文系は5月以前も約20%、理系は8月が約45% |
希望する形式 | 対面形式が50% |
インターンシップについて
インターンシップとは、学生が企業で就業体験を行うプログラムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 実際の職場で実践的なスキルや知識を習得できる機会
- 企業文化や業界特性を直接体験できる場
- 自己のキャリアプランを具体化するための重要なステップ
インターンシップは就職活動において重要な位置づけとなっており、特に26卒の学生からは対面形式での参加希望が増加している。企業の雰囲気を直接感じ取れることや、リアルな現場で業界理解を深められることが評価されており、就職活動の早期化とともにその重要性は一層高まっているのだ。
26卒の就職活動動向に関する考察
26卒学生の就職活動において、仕事内容を重視する傾向が強まっていることは、キャリア意識の高まりを示す重要な指標となっている。企業側は採用活動において、職務内容やキャリアパスをより明確に提示し、具体的な成長機会を示すことが求められるだろう。
インターンシップの早期化は、特に文系学生において顕著であり、就職活動の長期化による学業への影響が懸念される。企業と大学が連携し、学業とキャリア形成の両立をサポートする体制の構築が必要になってくるはずだ。
対面形式のインターンシップへの需要増加は、オンライン化が進んだ昨今においても、直接的なコミュニケーションの価値が再認識されていることを示している。今後は対面とオンラインのハイブリッド型プログラムの開発が求められるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【産経新聞社×ワークス・ジャパン】初めてのインターンシップ参加は7月、8月が過半数|26卒就職人気企業ランキング_アンケート調査 | 株式会社ワークス・ジャパンのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000046760.html, (参照 2025-01-22).