株式会社Legaseedが長期インターン採用の成功事例共有会を開催、就活早期化に対応した新たな採用手法として注目

記事の要約
- Legaseedが長期インターン採用の成功事例共有会を開催
- 2026年卒の2月時点での内定保持率が39.3%に到達
- 長期インターンサイトInfraの登録者数が12万人を突破
長期インターン採用市場の現状と新たな展開
株式会社Legaseedは2025年3月4日、業界最大手の長期インターンサイト「Infra」を通じて、長期インターン採用で成果を上げている企業を表彰する「Infra Award」の開催を発表した。リクルート就職未来研究所の調査によると、2026年卒就活生の内定保持率は2月1日時点で39.3%に達しており、従来の就活スケジュールが大きく変化している状況が明らかになっている。
長期インターンサイト「Infra」の学生登録数は、2015年のサービス開始以降、着実な成長を続けており、現在では累計12万人を突破するまでに成長している。特に直近3年間では登録者数が約2倍に増加しており、企業と学生双方のニーズの高まりを反映した結果となっている。
長期インターンは大学1~2年生からの早期キャリア形成を可能にし、企業にとっては優秀な人材の早期確保と入社後のミスマッチ防止という大きなメリットをもたらしている。さらに、長期の実務経験を通じて入社前からスキルを育成できることから、新卒社員の即戦力化にも貢献している。
長期インターンのメリット分析
学生側のメリット | 企業側のメリット | |
---|---|---|
キャリア形成 | 早期からの実践的経験 | 優秀人材の早期確保 |
スキル開発 | 実務スキルの習得 | 入社前の人材育成 |
マッチング | 企業文化の理解 | 定着率の向上 |
就活解禁時期について
就活解禁時期とは、企業が新卒採用活動を本格的に開始できる時期を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 従来は3月1日が採用広報解禁の基準日
- 実質的な採用活動の早期化が進行
- 大学3年生の夏季が実質的なピーク
近年の就職活動市場では、3月1日の就活解禁という従来の概念が形骸化しており、実質的な採用活動の早期化が急速に進んでいる。企業説明会やインターンシップの参加数が5月から6月にピークを迎えることからも、就職活動の実態が大きく変化していることが明確に示されている。
長期インターン採用の展望に関する考察
長期インターン採用の普及は、従来の新卒一括採用という日本独自の採用システムに大きな変革をもたらす可能性を秘めている。特に大学1~2年生という早期段階からのキャリア形成支援は、学生の職業観の醸成と実践的なスキル習得の機会を提供することで、より効果的な人材育成を実現できるだろう。
一方で、長期インターンの普及に伴い、学業との両立や参加機会の格差といった新たな課題が浮上する可能性も考えられる。企業は長期インターンのプログラム設計において、学生の学業との両立に配慮した柔軟な運用体制を整備し、より多様な学生が参加できる仕組みづくりを進めていく必要があるだろう。
今後は、長期インターンを通じた採用活動がさらに一般化していくことが予想される。企業と学生の相互理解を深める機会として長期インターンを活用しつつ、公平性と教育的価値の両立を図ることが、この新しい採用形態の持続的な発展には不可欠である。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「3月1日就活解禁は形骸化、短期インターンも陳腐化の採用市場。新たな新卒採用手法として注目される長期インターンとは | 株式会社Legaseedのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000056949.html, (参照 2025-03-05).