中高一貫校生の大学志望校決定時期を調査、高校2年生までに9割が志望校を決定し学部への興味と付属校が主な理由に

中高一貫校生の大学志望校決定時期を調査、高校2年生までに9割が志望校を決定し学部への興味と付属校が主な理由に

中高一貫校生の大学志望校決定時期を調査、高校2年生までに9割が志望校を決定し学部への興味と付属校が主な理由に

PR TIMES より

記事の要約

  • 中高一貫校生の約9割が高校2年生までに志望校を決定
  • 志望理由のトップは学部・学問への興味と付属・提携校
  • 通学のしやすさも志望理由の重要な要素として浮上

中高一貫校生の大学志望校決定時期と選択傾向

株式会社メイツが運営する中高一貫校専門個別指導塾WAYSは、2025年1月23日に中高一貫校生の保護者414名を対象とした大学志望校に関する調査結果を発表した。調査では志望校が決まっている生徒の88.1%が高校1年生までに志望校を決定しており、特に高校進学前に決定している生徒が過半数を占めていることが明らかになった。

志望校が未定の生徒においては、高校1年生までの決定希望が38.5%、高校2年生までの決定希望が61.1%となっており、合計で99.6%の生徒が高校2年生までに志望校を決定したいと考えている。志望校決定済みの生徒と未定の生徒では、決定時期に関する意識に大きな違いが見られることが浮き彫りになった。

大学選びの基準として最も重視されているのが学部・学問への興味で28.8%、次いで付属・提携校関連が23.7%となっている。また、主たる志望理由ではないものの、通学のしやすさも6.5%を占めており、進学先を検討する際の重要な判断材料となっていることが判明した。

大学志望校決定状況の詳細

決定済み群 未定群
決定時期の特徴 高校進学前が過半数 高校2年生までが61.1%
決定割合 高校1年までに88.1% 高校2年までに99.6%
主な志望理由 学部・学問への興味28.8% 未定
副次的要因 付属・提携校関連23.7% 未定

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付属・提携校システムについて

付属・提携校システムとは、高校と大学が教育連携を結び、高校生の大学進学をサポートする制度のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 推薦入試や内部進学制度による進学機会の確保
  • 高大連携による一貫したカリキュラムの提供
  • 大学の施設利用や特別講座などの教育リソースの活用

本調査では付属・提携校関連が志望理由の23.7%を占めており、中高一貫校生の大学選択における重要な要素となっている。付属・提携校システムは学習の連続性を確保しながら、より専門的な教育を受けられる環境を提供することで、生徒の進路選択を支援している。

中高一貫校の進路指導に関する考察

中高一貫校生の大学志望校決定時期が比較的早いことは、6年間の一貫した教育課程によって自己の進路を見据えた学習が可能になっているからだと考えられる。一方で、早期の進路決定は将来の選択肢を狭める可能性もあり、生徒の興味関心の変化や社会情勢の変動に対応できる柔軟な進路指導の仕組みが必要になってくるだろう。

付属・提携校への進学が志望理由の上位を占めていることは、安定した進学先の確保という点で評価できる。しかし、グローバル化が進む現代社会において、より幅広い視野での大学選択も重要になってきており、付属・提携校以外の選択肢も含めた多角的な進路指導の充実が求められている。

今後は中高一貫校ならではの特徴を活かしながら、生徒の可能性を最大限に引き出す進路指導の実現が期待される。特に、学部・学問への興味が最も重視されているという点を考慮すると、早期から専門分野への関心を育てつつ、柔軟な進路選択を支援する指導体制の構築が重要になってくるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「<中高一貫校に通う生徒の大学志望校決定時期と志望理由を調査>約9割の中高一貫校生が高校2年生までに志望校を決めていた(調査:株式会社メイツ) | 株式会社メイツのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000134095.html, (参照 2025-01-24).

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