TimeTreeが大学受験動向を分析、高校1年からの受験対策が主流化し奨学金関連予定も増加傾向に

TimeTreeが大学受験動向を分析、高校1年からの受験対策が主流化し奨学金関連予定も増加傾向に

TimeTreeが大学受験動向を分析、高校1年からの受験対策が主流化し奨学金関連予定も増加傾向に

PR TIMES より

記事の要約

  • TimeTreeが2025年1月の大学受験関連データを分析し公開
  • 高校1・2年生の塾関連予定が高校3年生の約8割に到達
  • 奨学金関連の予定が5年間で58.2%増加傾向

大学受験本番を控える高校生の予定データ分析

株式会社TimeTreeは2025年1月23日、TimeTreeユーザーの予定動向をまとめた未来データレポート2025年1月版を公開した。大学入試では大学入学者の総計が募集定員の総計を下回る状況にもかかわらず、高校1年生時点から高校3年生の8割近い塾関連予定が登録されている実態が明らかになっている。

オープンキャンパス関連の予定数は特に高校1・2年生で増加傾向にあり、高校2年生の予定数は高校3年生に迫る水準まで達している。総合型選抜や推薦入試の出願条件にオープンキャンパスへの参加を義務付ける大学の存在が、早期からの予定登録増加の背景にあると推測されている。

勉強面以外では奨学金関連の予定が注目を集めており、過去5年間で58.2%増加したことが判明した。私立大学の予定数が右肩上がりに増加していることも、奨学金関連予定の増加要因の一つとして考えられている。

高校生の大学受験関連予定まとめ

高校1年生 高校2年生 高校3年生
塾関連予定数 高3の約8割 高3の約8割 基準値
オープンキャンパス予定 増加傾向 高3に近い水準 高水準で推移
奨学金関連予定 データなし データなし 5年で58.2%増

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奨学金について

奨学金とは、学生の修学を経済的に支援するための制度のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 給付型と貸与型の2種類が存在
  • 日本学生支援機構が主な運営主体
  • 家計状況や学業成績が支給条件

近年の学生生活において奨学金の重要性は増しており、日本学生支援機構の調査によると学生の半数以上が利用している実態がある。物価高騰や私立大学進学希望者の増加に伴い、奨学金関連の予定登録数も年々上昇傾向にある。

大学受験予定データ分析に関する考察

大学全入時代と言われる現代においても、高校1年生から受験対策を始める傾向が強まっていることは注目に値する。早期からの受験準備は、志望校選択の幅を広げ、多様な入試方式に対応するための時間的余裕を確保できる利点があるが、過度な受験対策は高校生活の質を低下させる可能性もあるだろう。

オープンキャンパスへの参加が入試要件化される傾向は、大学選びの早期化を促進する一因となっている。この傾向は志望校研究を深める機会として評価できる一方で、高校1・2年生の学校行事や部活動との両立に課題を生む可能性があるため、適切なバランス調整が求められるだろう。

奨学金関連予定の増加は、教育機会の確保という観点では望ましい傾向といえる。ただし、将来の返済負担を考慮した慎重な進路選択が必要となるため、高校在学中からの奨学金制度に関する理解促進と、きめ細かな進路指導の充実が望まれる。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「【未来データレポート 2025年1月版】 大学受験本番!大学全入時代でも高校1年からの受験対策が当たり前に?高校3年生は「奨学金」関連の予定が増加傾向に | 株式会社TimeTreeのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000017462.html, (参照 2025-01-24).

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