モード学園の学生がLVMHジャパンのオフィスにウォールアートを制作、ダイバーシティ&インクルージョンの表現に成功

記事の要約
- モード学園の学生がLVMHジャパンオフィスにウォールアート制作
- グラフィック学科3名がダイバーシティをテーマに作品制作
- エントランスに「People make the difference」のメッセージ
モード学園とLVMHジャパンの共同ウォールアートプロジェクト
モード学園は2025年3月3日、LVMHジャパンとのコラボレーションによりLVMH Houseにウォールアートを制作したことを発表した。グラフィック学科のオウ・キンイさんが担当したデザインは、LVMHが重視するダイバーシティー&インクルージョンと「Well-being」をテーマにしており、同学科の篠原良太さん、板谷健之介さんと共に完成させた。
完成したウォールアートのエントランスには、LVMHの理念「人々が違いを生む(People make the difference)」というメッセージが手書き文字で描かれている。カラーフィルムで彩られた壁面には異なるヘアスタイルや装飾品を持つ人々の後頭部が描かれ、多様性を表現することで訪問者へのメッセージを込めた作品となっている。
デザインを担当したオウさんは、キース・ヘリングやアンディ・ウォーホールのシンプルな図形と色彩による表現スタイルからインスピレーションを得ている。ポップアートの手法を用いて鮮やかな原色を組み合わせ、人々の相互尊重と共存を表現した作品は、LVMHジャパン代表取締役社長のノルベール・ルレ氏からも高い評価を得ている。
ウォールアートプロジェクトの詳細
作品概要 | 制作メンバー | テーマ | |
---|---|---|---|
基本情報 | LVMH House向けウォールアート | グラフィック学科3名 | ダイバーシティ&インクルージョン |
表現手法 | ポップアート | オウ・キンイ(デザイン担当) | 人々の相互尊重と共存 |
作品特徴 | 手書き文字とカラーフィルム | 篠原良太、板谷健之介 | Well-being |
ダイバーシティ&インクルージョンについて
ダイバーシティ&インクルージョンとは、多様性を受け入れ、あらゆる個人が持つ違いを認め合い、互いを尊重する組織文化や社会的価値観のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 性別、年齢、国籍、文化的背景などの多様性を重視
- 個人の特性や違いを組織の強みとして活用
- 誰もが活躍できる環境づくりを目指す取り組み
LVMHジャパンのウォールアートプロジェクトでは、異なるヘアスタイルや装飾品を通じて多様性を表現している。ポップアートの手法と鮮やかな色使いによって、多様な個性が共存する社会の実現というメッセージを効果的に伝えることに成功している。
LVMHジャパンのウォールアートプロジェクトに関する考察
若手クリエイターの起用は、企業のダイバーシティ推進において重要な意味を持つものとなっている。専門学校生の斬新な発想とLVMHの企業理念が融合することで、形式的な表現に陥ることなく、多様性の本質を表現することに成功したからである。
このプロジェクトを通じて、アート作品が企業文化の伝達手段として効果的であることが示された。特に来訪者の目に留まりやすいエントランスという場所選定は、企業メッセージの日常的な発信という点で優れた戦略となっている。
今後は単発のプロジェクトで終わらせることなく、継続的な産学連携の取り組みへと発展させることが望ましい。教育機関と企業の協働は、学生のキャリア形成支援とともに、企業文化の革新にも寄与する可能性を秘めているからだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「モード学園の学生がLVMHジャパンオフィスにウォールアートを制作 | 学校法人 日本教育財団のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000746.000011137.html, (参照 2025-03-04).