麻生塾がRFID備品管理システム「タグ衛門」を導入、教育現場の棚卸業務が5分の1に効率化

麻生塾がRFID備品管理システム「タグ衛門」を導入、教育現場の棚卸業務が5分の1に効率化

麻生塾がRFID備品管理システム「タグ衛門」を導入、教育現場の棚卸業務が5分の1に効率化

PR TIMES より

記事の要約

  • 麻生塾がRFID備品管理パッケージ「タグ衛門」を導入
  • 膨大な備品の棚卸作業が5分の1の工数に効率化
  • 教職員の機材貸出管理がペーパーレス化で正確化

麻生塾の「タグ衛門」導入による業務効率化

学校法人麻生塾は、株式会社ハイエレコンが提供するRFID備品管理パッケージソフト「タグ衛門」を2024年3月4日に導入した。麻生塾は福岡県内で12校を運営する総合専門学校として多数の設備と資源を管理しており、膨大な備品の定期的な棚卸作業が大きな課題となっていたことから、RFID技術を活用した自動化システムの導入を決定している。

導入前は年に一度の夏休み期間中に職員総出で一週間かけて実施していた棚卸作業が、導入後は2名体制で1日で完了するようになった。さらに教室間で移動した什器も検索機能によって素早く発見できるようになり、作業効率が大幅に向上している。自動車学校の実習車両や介護実習器具類、PC教室の機材など、多岐にわたる備品管理の効率化が実現できるだろう。

教職員の機材貸出管理においても、従来の手書き台帳からICタグ読み取り方式に変更されたことで、ペーパーレス化と正確な貸出状況の把握が可能になった。紛失・盗難防止にも効果を発揮し、教育機関としての運営効率をさらに高める取り組みとなっている。

RFIDを活用した備品管理の特徴

導入前 導入後
棚卸作業人数 職員総出 2名体制
棚卸所要時間 1週間 1日
貸出管理方式 手書き台帳 ICタグ読取
備品検索方法 目視確認 システム検索

タグ衛門の詳細はこちら

RFIDについて

RFIDとは「Radio Frequency Identification」の略称で、電波を使って非接触でICチップの情報を読み書きする自動認識技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 非接触での一括読み取りが可能
  • バーコードと比べて多くの情報を記録可能
  • 耐環境性が高く長期間の使用に適している

タグ衛門で採用されているRFID技術により、PCを開けることなく内部の機器を確認できたり、重なり合った什器類も一度に読み取ることが可能になっている。従来のバーコードシステムでは実現できなかった効率的な備品管理を実現し、教育現場の業務改善に大きく貢献している。

RFID備品管理システムに関する考察

RFIDを活用した備品管理システムの導入は、単なる業務効率化にとどまらない価値を教育機関にもたらすことが期待できる。教職員の作業負担が大幅に軽減されることで、本来の教育活動により多くの時間を割くことが可能になり、教育の質の向上にもつながるだろう。導入時のICタグ付け作業や初期設定の負担が課題として考えられるが、長期的な効率化効果を考えれば十分な投資価値がある。

今後は単なる備品管理だけでなく、機材の使用頻度分析や最適な配置の検討など、収集したデータの活用による教育環境の改善が期待される。さらに複数校での共有備品の効率的な運用や、災害時の備品把握など、教育機関特有のニーズに応じた機能の拡充が望まれるだろう。ICタグの小型化や耐久性の向上といった技術進化にも期待したい。

教育のデジタルトランスフォーメーションが進む中、このようなシステムの導入は教育機関の運営効率化の一つのモデルケースとなり得る。他の教育機関への普及も進み、教育現場全体の業務効率化につながることが期待される。教育機関特有の課題に対応したカスタマイズ性の向上も、今後の発展のカギとなるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「麻生塾、ハイエレコンのRFID備品管理パッケージ「タグ衛門」導入で棚卸業務の大幅な効率化を実現 | 株式会社ハイエレコンのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000130766.html, (参照 2025-03-05).

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