京都芸術大学が全国6会場で実践的探究フォーラムを開催、高校の探究学習支援を本格化

記事の要約
- 京都芸術大学が全国6会場で実践的探究フォーラムを開催
- 探究学習のポイントを年間100本以上の講演実績を持つ講師が解説
- 高校教員・生徒・保護者向けに探究学習の重要性と実践方法を提供
京都芸術大学による探究学習支援フォーラムの開催
京都芸術大学は2025年3月8日から3月30日にかけて、全国6会場で実践的探究フォーラムを開催することを2025年2月28日に発表した。このフォーラムは高校の探究・進路担当教員、高校生、保護者を対象として各会場60~90名の定員で実施され、参加費は無料となっている。年間100本以上の講演実績を持つ講師が、探究学習の本質的な意義と実践的なアプローチを解説するプログラムだ。
フォーラムのプログラムは2部構成となっており、第1部では探究学習の必要性とAfter AI時代における探究力の重要性について解説が行われる。第2部では効果的な探究学習を実現するための3つの重要なポイントが提示され、特にテーマ設定や課題発見における具体的な改善点が示されることになるだろう。
講師を務める吉田大作氏は京都芸術大学プロダクトデザイン学科准教授であり、企業や自治体からの課題解決に取り組んだ経験を持つ実務家教員である。毎年国内外2万人を超える聴衆に向けて講演を行っており、具体的でわかりやすい内容に定評があるのが特徴だ。
実践的探究フォーラムの開催概要
開催地 | 日程 | 会場 |
---|---|---|
大阪 | 3月8日(土) | 京都芸術大学サテライトキャンパス教室 |
神戸 | 3月9日(日) | 三宮コンベンションセンター |
京都 | 3月15日(土) | キャンパスプラザ京都 |
福岡 | 3月20日(木・祝) | リファレンス駅東ビル |
名古屋 | 3月29日(土) | 貸会議室名古屋オルバースビル |
静岡 | 3月30日(日) | パルシェ貸会議室 |
探究学習について
探究学習とは、生徒が自ら課題を設定し、その解決に向けて主体的に取り組む学習方法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 思考力・判断力・表現力の育成に重点を置く
- 大学入試の総合型選抜でも重視される能力の開発
- 社会に出てからも活用できる生涯学習スキルの獲得
2022年度から全国の高校で導入された総合的な探究の時間は、従来の受動的な学習方法からの転換を図るものである。この学習方法は単なる調べ学習とは異なり、課題設定から解決策の提案まで、生徒が主体的に取り組むプロセス全体を重視している。
実践的探究フォーラムに関する考察
京都芸術大学による実践的探究フォーラムの全国展開は、高校教育における探究学習の質的向上に大きく貢献する可能性を秘めている。特に年間100本以上の講演実績を持つ講師による具体的な指導は、各学校での探究学習の実践に直接的な示唆を与えることができるだろう。
今後の課題として、各学校の特性や生徒の興味関心に応じた探究学習の個別最適化が挙げられる。この課題に対しては、フォーラム後のフォローアップ体制の構築や、オンラインプラットフォームを活用した継続的な支援の提供が有効な解決策となり得るだろう。
探究学習の重要性は今後さらに高まることが予想され、特にAI時代における思考力・判断力の育成は急務となっている。京都芸術大学には教育機関としての知見を活かし、より多くの実践的な探究学習支援プログラムの開発と提供を期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「京都芸術大学プレゼンツ「実践的探究フォーラム」を全国6会場で開催!探究指導に関する教員のリアルな悩みに寄り添い、実践的な解決策をご提案します!【参加費無料】 | 学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000535.000026069.html, (参照 2025-03-04).