東京科学大学発ベンチャーaiwellがコンサドーレ札幌U-18向けに次世代型栄養管理サービスを提供開始、AIプロテオミクス技術を活用した健康管理の実現へ

記事の要約
- aiwellがコンサドーレ札幌U-18向けにaiwell care Nutrition+を提供開始
- 血液検査と食事調査に基づく栄養管理サービスを展開
- 公認スポーツ栄養士による個別指導でパフォーマンス向上を支援
東京科学大学発ベンチャーaiwellによる次世代型栄養管理サービス
東京科学大学発ベンチャー称号認定企業のaiwell株式会社は、2025年1月20日より北海道コンサドーレ札幌アカデミーU-18の選手向けにaiwell care Nutrition+の提供を開始した。AIプロテオミクス技術を基盤とした微量採血キットaiwell careによる血液検査と食事調査により、最大45項目の検査データに基づいた高精度な健康管理を実現している。
公認スポーツ栄養士の資格を持つ管理栄養士が、血液検査の結果と3日間の食事写真をもとに栄養計算を行い、個別の栄養指導を実施することで選手のパフォーマンス向上を支援する。選手と保護者へのオンライン面談を通じて、食事改善点の提示や目的に応じた栄養管理を継続的に行うことで、質の高いコンディショニングを実現するものだ。
aiwellは本サービスを通じて、スポーツ現場でのサポート実績を積み重ねていく予定だ。さらに企業の健康経営や地方自治体における健康増進策としての展開も視野に入れており、地域全体の健康増進に貢献することを目指している。
aiwell care Nutrition+の提供概要
項目 | 詳細 |
---|---|
対象者 | 北海道コンサドーレ札幌アカデミーU-18の選手 |
主なサービス内容 | 微量採血キットによる血液検査、食事写真による栄養分析、オンライン個別面談 |
期待される効果 | 日々のコンディション管理、パフォーマンス向上、生涯にわたる栄養管理能力の習得 |
実施スケジュール | 1月20日事前面談、2月上旬フィードバック面談、6週間経過フォロー、3月末最終評価、5月頃2回目血液検査 |
AIプロテオミクスについて
AIプロテオミクスとは、タンパク質を二次元電気泳動で画像化し、AIを用いて比較検証する革新的な解析技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 病気や生態変化に関連するタンパク質バイオマーカーの迅速な探索が可能
- 人だけでなく動物や植物にも適用可能な汎用性の高い技術
- 健康管理から創薬まで幅広い分野での活用が期待
AIプロテオミクスは国立東京工業大学の林宣宏教授によって開発された国際特許技術であり、新川崎と神戸のプロテオミクスイノベーションセンターを拠点として技術提供が行われている。この技術を活用したaiwell careは、最大45項目の血液検査が可能な高精度な健康管理ツールとして注目を集めている。
aiwell care Nutrition+に関する考察
aiwell care Nutrition+が持つ強みは、最新のAIプロテオミクス技術と公認スポーツ栄養士による専門的な指導を組み合わせた包括的なアプローチにある。血液検査データと食事内容の詳細な分析に基づく個別指導により、選手一人一人に最適化された栄養管理が実現できるだろう。
課題として考えられるのは、継続的なモニタリングとフィードバックの負担が挙げられる。選手が毎日の食事写真を撮影し続けることや、定期的なオンライン面談への参加など、運用面での工夫が必要となるはずだ。解決策としては、写真撮影の自動化やAIによる食事記録の効率化などが考えられる。
今後の展開として、蓄積されたデータを活用した栄養管理の知見の体系化や、他のスポーツチームや企業への展開が期待される。特に地方自治体との連携による健康増進施策への応用は、地域社会全体の健康維持向上に大きな影響を与える可能性が高いだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「東京科学大学発ベンチャー称号認定企業aiwell株式会社、北海道コンサドーレ札幌アカデミー U-18の選手へaiwell care Nutrition+の提供を開始。 | aiwell株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000034921.html, (参照 2025-03-04).