学研Gが高校教員向け探究活動指導研修を配信開始、オンデマンド形式で1カ月間実施へ

学研Gが高校教員向け探究活動指導研修を配信開始、オンデマンド形式で1カ月間実施へ

学研Gが高校教員向け探究活動指導研修を配信開始、オンデマンド形式で1カ月間実施へ

PR TIMES より

記事の要約

  • 学研Gが高校教員向けウェブ研修を3月21日から配信開始
  • 探究活動の指導・体制づくりに関する3部構成の研修会
  • 河口竜行氏が講師として対話型授業の実践を指導

学研Gによる探究活動指導のウェブ研修開催

株式会社学研ホールディングスのグループ会社であるGakkenは、高等学校教員を対象としたウェブ研修「探究活動を活性化させるアプローチ2」を2025年3月21日から開始することを発表した。本研修は2024年に続く二度目の開催となり、4月20日までの1カ月間にわたってオンデマンド形式で配信される予定だ。

研修会は「学校側の体制づくりの重要性」「ファシリテーションの仕掛け」「授業の進め方」の3部構成で展開され、各テーマについて15分から20分程度の講義が用意されている。講師には和洋国府台女子中学校高等学校主幹教諭の河口竜行氏を迎え、探究活動を活性化させる具体的な指導ポイントを解説する構成となっている。

2022年から必履修科目となった「総合的な探究の時間」において、生徒のサポート方法や学校での体制づくりに苦慮する声が教育現場から上がっていた。本研修はこうした課題に対応し、教員の指導力向上と学校全体での取り組み体制の確立を支援することを目的としている。

探究活動指導研修の概要

項目 詳細
研修名 探究活動を活性化させるアプローチ2
主催・運営 学研教育総合研究所・株式会社Gakken高大教育事業部
配信期間 2025年3月21日14時00分~4月20日24時00分
申込締切 2025年4月18日12時00分
受講形式 映像配信(オンデマンド形式)
講師 河口竜行氏(和洋国府台女子中学校高等学校主幹教諭)

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ファシリテーションについて

ファシリテーションとは、グループ活動における議論や学習を促進し、効果的に導く手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 参加者の主体的な活動を引き出す支援技術
  • 対話や協働を通じて学びを深める手法
  • 教員が適切な介入と見守りのバランスを取る技能

探究活動におけるファシリテーションでは、生徒が自ら課題を見つけ解決策を考え出すプロセスを支援することが重要となる。教員は直接的な指導ではなく、生徒の思考や活動を促進する役割を担い、対話を通じて探究的な学びを深めていく手法を実践することが求められている。

探究活動指導研修に関する考察

オンデマンド形式を採用したことで、教員が自身の都合に合わせて受講できる柔軟性が確保され、より多くの教員が参加しやすい環境が整備されている。特に学校現場では時間的制約が大きいため、この受講形式は教員の専門性向上を支援する上で効果的な手段となっているだろう。

一方で、オンライン研修では実践的なスキルの習得や他校との情報交換の機会が限られる可能性がある。今後は対面形式とオンライン形式を組み合わせたハイブリッド型の研修や、地域ごとの実践事例共有会などの補完的な取り組みを検討することで、より効果的な指導力向上が期待できるだろう。

探究活動の質を高めるためには、個々の教員の指導力向上だけでなく、学校全体での体制づくりが不可欠となる。本研修を通じて得られた知見を各校で共有し、組織的な取り組みへと発展させていくことで、より充実した探究活動の実現につながることが期待される。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「【高校教員対象・ウェブ研修】探究活動の指導ポイントをテーマとした「探究活動を活性化させるアプローチ2」を3月21日から配信! | 株式会社 学研ホールディングスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007314.000002535.html, (参照 2025-03-05).

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