記事の要約
- アーシャルデザインが川崎市教育委員会から部活動支援業務を受託
- 部活動の地域移行で70校200部活動5000回以上の指導実績
- 初の演劇部支援モデル事業を2024年12月より開始
アーシャルデザインの演劇部支援モデル事業開始
株式会社アーシャルデザインは2024年12月より川崎市教育委員会から地域部活動推進事業支援業務委託を受託し、市立中学校1校で演劇部支援のモデル事業を開始した。アスリートボックスの保有する約2,000名の部活指導員ネットワークを活用し、部活動指導を委託業務として請け負うことで教員の負担軽減を目指している。
アーシャルデザインは2023年度から文部科学省及びスポーツ、文化庁の運営する部活動地域連携・地域移行に向けた指導員の派遣や事務局運営委託を行っており、70校に導入し累計で200部活動、5000回以上の学校指導を実施している。専門外の教員が顧問につかざるを得ない部活動については生徒の満足度が低くなっているため、AIスマートコーチを導入した指導により改善を図る。
アーシャルデザインは部活動指導の課題を優先的に解決すべき課題として認識しており、全国の自治体や学校に人材サービスや部活動運営のノウハウを提供している。教員の負担軽減とともに子供たちの新たな可能性を広げられる社会の実現を目指し、スポーツライフハックカンパニーとしての取り組みを進めていく。
演劇部支援事業の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
事業開始時期 | 2024年12月 |
対象校数 | 市立中学校1校 |
指導員ネットワーク | 約2,000名 |
導入実績 | 70校、200部活動、5000回以上の指導 |
特徴 | AIスマートコーチを活用した指導、教員の負担軽減 |
AIスマートコーチについて
AIスマートコーチとは、ソフトバンク社が提供する部活動指導支援システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 部活動指導のデジタル化による効率化
- 教員の指導負担軽減をサポート
- 生徒の満足度向上に貢献する指導支援
アーシャルデザインのAthleteBoxでは、約2,000名の部活指導員ネットワークとAIスマートコーチを組み合わせた指導を展開することで、教員の負担軽減と生徒の満足度向上を両立している。従来の部活動指導における課題を、テクノロジーを活用して解決する新しいアプローチとして注目を集めている。
地域部活動推進事業支援に関する考察
アーシャルデザインによる地域部活動支援事業は、教員の働き方改革と部活動の質向上という二つの課題解決に寄与する可能性を秘めている。特に文化部への支援拡大は、運動部に偏りがちだった部活動支援の新たな展開として評価できるだろう。
一方で地域部活動の推進には、指導員の安定的な確保や質の担保、学校との連携体制の構築など、解決すべき課題も残されている。AIスマートコーチの活用は効率化に寄与するものの、対面指導の質を維持しながら技術をどう活用するかが重要な検討課題となるはずだ。
今後は演劇部支援のモデル事業の成果を基に、他の文化部への展開や全国規模での地域部活動支援の拡大が期待される。教育現場のニーズに応じた柔軟な支援体制の構築と、テクノロジーを活用した効率的な運営モデルの確立が求められるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「部活動支援事業を行うアスリートボックスが、地域部活動推進事業支援業務委託を受託しました。 | 株式会社アーシャルデザインのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000036999.html, (参照 2025-01-10).