GMOペイメントゲートウェイがエンペイを連結対象会社化、保育・教育業界のキャッシュレス化が加速
記事の要約
- GMO-PGがエンペイを連結対象会社化
- 保育・教育業界のキャッシュレス化を推進
- 導入施設数は全国で2,400施設を突破
GMO-PGによるエンペイのジョインで保育・教育業界のDXが加速
GMOペイメントゲートウェイ株式会社は保育・教育業界のキャッシュレス化・DXを推進する株式会社エンペイの株式を2025年1月8日に取得し、連結対象会社とした。GMO-PGは日本国内のキャッシュレス化を加速させるため各業界におけるキャッシュレスの普及を積極的に推進しており、エンペイのジョインによって現金でのやりとりが多い保育・教育業界を開拓する重要なドライバーとなる。
エンペイは「やさしいフィンテックを。」というミッションのもと、保育・教育業界に向けて集金業務のキャッシュレス化・DXを実現するFinTech×SaaSプラットフォームを提供している。主力サービスの「enpay」「koufuri+」を通じて全国の保育園やこども園、幼稚園、学童施設を中心に2,400施設を超える導入実績を持ち、岡山市・熊本市をはじめとした自治体への導入も進んでいる。
GMO-PGとエンペイは2020年に業務提携、2023年に資本提携を行い、エンペイの保育・教育業界における顧客基盤やノウハウとGMO-PGの決済サービスを組み合わせて保育・教育業界へのキャッシュレス普及を推進してきた。このたびのジョインにより、現金取引が依然として多く存在する保育・教育業界のキャッシュレス化が一層加速することが期待される。
GMO-PGとエンペイの提携内容
項目 | 詳細 |
---|---|
導入施設数 | 2,400施設以上 |
サービス流通額 | 累計230億円突破 |
主力サービス | enpay、koufuri+ |
導入自治体 | 岡山市、熊本市など |
提携経緯 | 2020年業務提携、2023年資本提携 |
FinTech×SaaSプラットフォームについて
FinTech×SaaSプラットフォームとは、金融テクノロジー(FinTech)とソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)を組み合わせた革新的なビジネスモデルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- クラウドベースの金融サービス提供
- サブスクリプション型の課金モデル
- API連携による他サービスとの統合
エンペイが提供するFinTech×SaaSプラットフォームは、請求から決済、入金消込管理までをワンストップで解決するソリューションとして機能している。チャットアプリなどデジタル時代のニーズを取り込みながら、施設と保護者双方の物理的・心理的負担の軽減につながるUI/UXに優れたユーザー画面を特徴としており、複数の特許権も取得している。
GMO-PGとエンペイの連結に関する考察
保育・教育業界におけるキャッシュレス化の推進は、施設運営の効率化と保護者の利便性向上という観点から重要な意味を持つ。エンペイの持つ業界特化型のプラットフォームとGMO-PGの決済インフラが融合することで、より多くの保育・教育施設でキャッシュレス化が進むことが期待されるだろう。
しかし、保育・教育業界におけるデジタル化には、施設側のIT導入コストや従業員のデジタルリテラシー向上という課題が存在している。これらの課題に対してはエンペイの持つノウハウとGMO-PGのリソースを活用し、きめ細かなサポート体制を構築することで対応していく必要があるだろう。
今後は両社のシナジーを活かし、保育・教育業界に特化したさらなる金融サービスの開発や、自治体との連携強化による公共サービスのデジタル化推進が求められる。特に地方自治体との連携は、地域全体のDX推進において重要な役割を果たすことになるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「保育・教育業界のキャッシュレスを推進するエンペイがジョイン【GMOペイメントゲートウェイ】 | GMOインターネットグループのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004690.000000136.html, (参照 2025-01-11).