株式会社varが児童養護施設でSNSセキュリティ特別授業を実施、写真の位置情報漏洩リスクを実例で解説

株式会社varが児童養護施設でSNSセキュリティ特別授業を実施、写真の位置情報漏洩リスクを実例で解説

PR TIMES より

記事の要約

  • 株式会社varが品川景徳学園で特別授業を実施
  • SNSの危険性と適切な利用方法を児童に教育
  • 写真の位置情報特定リスクなどを具体的に解説

ITエンジニアの視点で学ぶSNSセキュリティ教育

株式会社varは2024年12月21日、児童養護施設である品川景徳学園において小学校高学年から中学2年生を対象としたSNSセキュリティの特別授業を実施した。内閣府の調査によると青少年のSNS利用率は年齢とともに急増しており、小学生の55.6%から高校生では90.4%に達している状況を踏まえた取り組みとなっている。

授業では、1つの投稿が50人のフォロワーによって共有され続けることで最終的に約12.5万人に情報が届く可能性があることを具体的な数値で示し、SNSの拡散力について解説した。写真に含まれるExif情報から撮影場所や時間が特定できるリスクについても、東京タワー周辺を例に実証している。

防犯カメラやネットワークカメラなどのデジタル機器から情報を悪用されるリスクについても詳しく説明を行った。警察庁の統計では、SNSに起因する被害児童数が平成25年の1,293件から令和4年には1,732件と約1.3倍に増加しており、適切な設定と管理の重要性を伝えている。

SNSセキュリティ教育の概要

情報拡散力 位置情報リスク デジタル機器管理
主な内容 投稿の拡散範囲 Exif情報の危険性 セキュリティ設定
対象人数 最大12.5万人 撮影位置特定 初期設定の注意点
実施形態 実演による説明 実例を用いた解説 具体的な設定方法

株式会社var

Exif情報について

Exif情報とは、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真に自動的に付加される各種メタデータの集合を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 撮影日時や位置情報が自動的に記録される
  • カメラの機種やレンズ情報なども含まれる
  • 画像編集ソフトで確認・編集が可能

SNSに投稿された写真のExif情報から、撮影場所の緯度・経度情報を抽出することで具体的な位置を特定できることが大きな問題となっている。写真共有の機会が増える中、児童の安全を守るためにはExif情報の取り扱いに関する正しい知識と対策が不可欠である。

SNSセキュリティ教育に関する考察

ITエンジニアの視点を活かした実践的な教育アプローチは、デジタル時代を生きる子どもたちにとって非常に有意義なものとなっている。特に写真の位置情報漏洩リスクについて実例を用いた解説は、児童たちの理解を深める効果的な手法となっており、今後の教育プログラムのモデルケースとなり得るだろう。

一方で、SNSの利用年齢の低年齢化が進む中、教育機会の提供をより広範囲に展開していく必要性も高まっている。児童養護施設以外の教育機関との連携や、オンラインでの教育コンテンツ提供など、より多くの子どもたちがセキュリティ教育を受けられる環境整備が今後の課題となるだろう。

将来的には、AIによる画像解析技術の進化に伴い、より複雑な個人情報漏洩リスクへの対応も必要となってくる。継続的なカリキュラムのアップデートと、テクノロジーの進化に応じた新しい教育コンテンツの開発が求められる。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「写真の位置情報がダダ漏れ⁉エンジニア育成のIT企業varが児童養護施設で実践型SNSセキュリティ教育の特別授業を実施しました! | 株式会社varのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000088215.html, (参照 2025-01-10).