記事の要約
- Inspire HighがHundrED Global Collection 2025のTOP100に選出
- 2023年度に続き2度目の選出で評価が向上
- 世界とつながる探究的な学びを提供するEdTech教材を展開
Inspire HighのHundrED Global Collection 2025選出
フィンランドの非営利団体HundrED.orgは、世界の教育イノベーションTOP100を選ぶ『HundrED Global Collection 2025』にてInspire Highの選出を2024年12月20日に発表した。Inspire Highは世界とつながる探究的な学びを手軽に教室で実践できるプログラムとして、2023年度に続いて2度目の選出となっている。
HundrED Global Collection 2025では、COVID-19パンデミックの影響を反映し、公平性や幸福、創造性、質の高い教育へのアクセスなどの重要課題に取り組むプロジェクトに焦点を当てている。700件以上の応募の中から厳選された100件に、Inspire Highのインパクトと拡張性が高く評価された。
Inspire Highは主に中学校・高校での総合的な探究の時間や特別活動、道徳、公共などの授業で活用されている。世界中のクリエイティブな大人たちの多様な生き方や価値観、仕事、社会課題に触れながら、答えのない問いに挑戦することで自己表現力を養うプログラムを展開している。
Inspire Highのプログラム概要
項目 | 詳細 |
---|---|
主な活用場面 | 総合的な探究の時間、特別活動、道徳、公共 |
対象 | 中学校・高校 |
特徴 | 世界とつながる探究的な学び、オンラインでの双方向プログラム |
育成スキル | 21世紀スキル、非認知スキル、自己表現力 |
プログラム例 | オードリー・タン氏、谷川俊太郎氏、マサイ族長老などとの対話型学習 |
EdTech教材について
EdTech教材とは、Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、デジタル技術を活用した教育ツールやサービスのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- オンラインでの双方向コミュニケーションを実現
- 地理的・経済的な制約を超えた学習機会の提供
- デジタル技術を活用した効果的な学習体験の創出
Inspire Highは、EdTech教材の特徴を活かし、世界中のクリエイティブな大人たちとの対話を通じて多様な価値観や社会課題に触れる機会を提供している。オンラインでの双方向プログラムにより、経済的・地理的要因に関わらず、質の高い探究的な学びを実現することが可能だ。
HundrED Global Collection 2025の選出に関する考察
Inspire HighがHundrED Global Collection 2025に選出されたことは、日本発の教育イノベーションが世界的に認められた重要な成果である。特にCOVID-19パンデミック以降、オンラインを活用した教育プログラムの重要性が高まる中、インパクトと拡張性の両面で評価が向上したことは、プログラムの有効性を示す証左となるだろう。
今後の課題として、より多くの教育機関への導入促進とプログラムの多様化が挙げられる。特に地方部や経済的な制約のある地域での展開を加速させることで、教育格差の解消に貢献できる可能性がある。さらに多様な分野の専門家との連携を強化し、プログラムの質と量の両面での拡充が期待される。
中長期的には、グローバルな教育プラットフォームとしての発展が期待される。世界中の教育者や学習者をつなぐハブとなることで、文化や価値観の相互理解を促進し、より豊かな学びの場を創出することができるだろう。教育のデジタルトランスフォーメーションをリードする存在として、さらなる進化を遂げることを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「世界の教育イノベーションTOP100を選ぶ『HundrED Global Collection 2025』にInspire Highが選出されました。 | 株式会社Inspire Highのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000056626.html, (参照 2025-01-08).