記事の要約
- 鹿児島の整骨院が無添加スポーツドリンクを開発
- 鹿児島女子短期大学と共同で健康配慮型飲料を実現
- 2025年2月下旬から一般販売を開始予定
鹿児島産原料を使用した無添加スポーツドリンク「ととのす」の開発
いちぞの整骨院は鹿児島女子短期大学との共同開発により、食品添加物を一切使用していないスポーツドリンク「ととのす」を開発し、2025年2月下旬より販売を開始する予定だ。このスポーツドリンクは鹿児島県産の黒酢や窯炊き天然塩、きび糖に加えて、広島・愛媛産のレモンを原料として使用することで、健康に配慮した製品となっている。
整骨院の代表である市薗皓太氏は、学生時代にスポーツドリンクによる体調不良を経験したことから、人工甘味料を含まない製品の開発を決意するに至った。大腸内の浸透圧バランスの崩れによる下痢などの問題を解決するため、鹿児島女子短期大学の協力を得て「からだにやさしいスポーツドリンクプロジェクト」を立ち上げたのである。
現在は製品の製造費や資材費の調達を目的として、クラウドファンディングサイトcampfireでの資金募集を実施している。運動時や日常的な水分補給はもちろん、温泉やサウナ後の利用、医療・介護現場での活用も想定しており、幅広い層への展開を目指している。
「ととのす」の特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
開発元 | いちぞの整骨院、鹿児島女子短期大学 |
使用原料 | 鹿児島県産黒酢、窯炊き天然塩、きび糖、広島・愛媛産レモン |
特徴 | 食品添加物不使用、体調不良を考慮した成分設計 |
販売開始予定 | 2025年2月下旬 |
想定用途 | 運動時、日常的な水分補給、温泉・サウナ後、医療・介護現場 |
浸透圧バランスについて
浸透圧とは、細胞膜を介した水分子の移動を引き起こす圧力のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 細胞内外の濃度差によって発生する圧力
- 体内の水分バランスを調整する重要な要素
- スポーツドリンクの成分設計に影響を与える指標
スポーツドリンクにおいて人工甘味料の過剰摂取は大腸内の浸透圧バランスを崩す要因となり、下痢などの体調不良を引き起こすことがある。「ととのす」は天然原料のみを使用することで、このような問題を回避し、安全な水分補給を実現することを目指している。
無添加スポーツドリンク「ととのす」に関する考察
無添加スポーツドリンク「ととのす」の開発は、健康志向の高まりと地域資源の活用という点で注目に値する。特に整骨院と教育機関が連携して開発を行った点は、実務経験と学術的知見を組み合わせた製品開発の新しいモデルケースとなり得るだろう。
今後の課題としては、天然原料のみを使用することによるコスト面での懸念や、保存性の確保が挙げられる。しかし、これらの課題に対しても、地域の農産物を活用した新たな製法の開発や、流通システムの最適化によって解決できる可能性が高いだろう。
「ととのす」のような健康配慮型製品の市場は今後さらに拡大すると予想される。医療・介護現場での活用や、温泉・サウナ施設との連携など、用途拡大の余地も大きく、地域発のヘルスケア製品として更なる展開が期待できる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「鹿児島の素材を使った冬場の隠れ脱水、夏場の熱中症予防。整骨院が鹿児島女子短期大学と添加物不使用のスポーツドリンクからだが整う『ととのす』を開発! | いちぞの整骨院のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000154076.html, (参照 2025-01-11).