高度留学生向け合同企業説明会が全国初開催、イングリッシュトラック学生の就職支援に向けて前進

記事の要約
- 高度留学生向け合同企業説明会を全国初開催
- イングリッシュトラック学生の就職支援を実施
- 200人以上の留学生が参加し満足度95%を達成
高度留学生向け合同企業説明会の概要
MOVIN株式会社は留学生の就職支援サービス「Career Bird」を通じて、2025年1月に全国初の高度留学生向け合同企業説明会を大阪で開催した。関西大学梅田キャンパスでの対面とオンラインのハイブリッド形式で実施され、全国から200人を超える留学生が参加している。
イングリッシュトラック学生の90%が就活に悩んでいる現状を踏まえ、シュナイダーエレクトリックやトヨタバッテリー株式会社など5社の大手企業が参加し、採用情報やキャリアパスを紹介している。国際学生キャリアアドバイザーによる架け橋的な役割も果たしたことで、より深いコミュニケーションが可能になった。
参加学生の約95%が大満足または満足と回答し、更なる交流を望む声が多数寄せられている。参加者の60%が理系学生で、修士・博士課程の学生が60%以上を占め、日本語能力試験N3以下の留学生が多く参加した。
合同企業説明会の詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年1月10日(金)16:00~20:00 |
開催形式 | 対面&オンラインのハイブリッド開催 |
会場 | 関西大学梅田キャンパス(8階)およびZOOMウェビナー |
参加企業 | シュナイダーエレクトリック、トヨタバッテリー、テュフ ラインランド ジャパン、タダノ、荏原製作所 |
参加学生特徴 | 理系60%、修士・博士課程60%以上、日本語N3以下が多数 |
イベント満足度 | 約95%が大満足または満足 |
イングリッシュトラックについて
イングリッシュトラックとは、英語で行う講義のみで学位を取得できるコースのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- スーパーグローバル大学創成支援事業の一環として設立
- 環境的に日本語能力の向上が困難な状況
- 高度なスキルを持つ理系学生が多数在籍
イングリッシュトラック学生の多くは大学院に在籍し、有名企業での就労経験を持つ高度人材である。文部科学省の報告によると、このようなコースは増加傾向にあり、就職支援の重要性が高まっている状況だ。
高度留学生向け合同企業説明会に関する考察
全国初の高度留学生向け合同企業説明会は、日本語力が向上しないまま就活時期を迎える留学生の支援という点で画期的な取り組みである。特にハイブリッド開催という形式を採用したことで、全国各地の留学生がアクセスしやすい環境を整えることに成功している。
今後の課題として、参加企業数の拡大と開催頻度の増加が挙げられるだろう。特に理系人材の採用に苦戦している企業が多い中、イングリッシュトラック学生と企業のマッチング機会を増やすことが重要である。また、日本語学習支援と就職支援を組み合わせた包括的なプログラムの開発も必要だ。
将来的には、オンラインプラットフォームを活用した常時マッチングシステムの構築も検討する価値がある。高度な専門性を持つ留学生の活用は日本企業の国際競争力向上につながるため、より多くの企業の参画を促す仕組みづくりが求められるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【開催報告】高度留学生“イングリッシュトラック”向け合同企業説明会を全国初開催【大阪】 | MOVIN株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000057414.html, (参照 2025-01-16).