福井環境研究開発が海洋教育プログラムの発表会を開催、高校生が哲学思考で海の未来を考察する取り組みを展開

記事の要約
- 福井環境研究開発が高校生向け海洋教育プログラムを展開
- 哲学思考で海の課題解決に取り組む発表会を開催
- 6カ月間のプログラムで高浜町の海と暮らしを学習
海洋教育プログラム「ざわザワ高校」の学びの発表会開催
一般社団法人福井環境研究開発は、海洋教育プログラム「ざわザワ高校」の最終回として、2025年2月2日に高校生による学びの発表会を高浜公民館で開催する予定だ。このプログラムは2024年6月から福井県高浜町で全6回にわたり実施され、高校生たちが海の持続可能な利用と保全について哲学的思考を用いて学んできた。
発表会では岩内章太郎豊橋技術科学大学准教授による「海と哲学」の可能性についての講演や、高校生たちによる「海と暮らし」部と「日本人にとって海とは」部の2つの発表が行われる。海野光行日本財団海洋事業部常務理事やジャーナリストの堀潤氏らが出演し、高校生の発表に対して講評と意見交換を実施する。
この取り組みは日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施されており、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐという目的を持っている。福井県の海は北前船の要衝として栄え、現在も越前がにや若狭ガレイなどの海産物の宝庫として知られており、海に親しみ大切にする心を育てる重要な教育機会となっている。
発表会の開催概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年2月2日13:00~14:30(開場12:00) |
会場 | 福井県高浜町 高浜公民館(福井県大飯郡高浜町宮崎86-23-2) |
出演者 | 海野光行、堀潤、岩内章太郎、中村広花、藤本雅広 |
発表内容 | 海と哲学の可能性、活動映像上映、海と暮らし部発表、日本人にとって海とは部発表 |
参加条件 | 申込不要、誰でも参加可能 |
海洋教育プログラムについて
海洋教育プログラムとは、海洋環境や海洋資源の持続可能な利用について学ぶ教育活動のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 海洋環境の保全と持続可能な利用の両立を目指す
- 地域の特性を活かした実践的な学習機会を提供
- 次世代を担う若者の海への理解と関心を深める
福井県の海洋教育プログラムは、越前がにや若狭ガレイなどの豊かな海産物に恵まれた地域特性を活かし、海と共生してきた歴史や文化を学ぶ機会を提供している。高浜町で実施される本プログラムは、哲学的思考を取り入れることで、より深い海洋問題の理解と解決策の探求を目指している。
海洋教育プログラムに関する考察
高校生を対象とした海洋教育プログラムに哲学思考を取り入れた点は、環境問題に対する深い理解と新たな視点の獲得につながる可能性がある。特に福井県高浜町という具体的な地域を舞台に、実際の海洋環境や地域社会との関わりを学ぶことで、より実践的な課題解決能力の育成が期待できるだろう。
一方で、このような教育プログラムを継続的に実施していくためには、地域社会との連携体制の構築や運営資金の確保が課題となる可能性がある。プログラムの効果を検証し、改善点を見出しながら、より多くの高校生が参加できる機会を創出することが必要となるだろう。
今後は他の地域でも同様のプログラムを展開し、地域特性を活かした海洋教育の実践例を蓄積していくことが望まれる。各地域の成功事例や課題を共有し、より効果的な海洋教育プログラムの開発につなげることで、持続可能な海洋環境の保全に貢献できるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「哲学思考で海と向き合った「高校生による学びの発表会」を開催!ざわザワ高校 ~海の未来を変える哲学~ | 海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003180.000077920.html, (参照 2025-01-16).