TDCソフトが函館高専のUXデザイン教育でスターターキットを活用、学生のユーザー視点向上に貢献

記事の要約
- TDCソフトが函館高専でUXデザインスターターキットを活用した教育支援
- デザイン思考のワークシート集で実践的な学習を実現
- 3年目の導入で学生のユーザー視点が向上
函館高専におけるTDCソフトのUXデザイン教育支援
TDCソフト株式会社は函館工業高等専門学校の生産システム工学科において、UXデザインスターターキットを活用した3年目となる授業を2024年12月12日に実施した。前期では人間の認知や記憶の特性、使いやすいインターフェースデザインの事例を座学で学び、後期にはUXデザインスターターキットを用いた実践的な演習を行っている。
TDCソフトのUXデザインスターターキットは小学生から大学生までを対象としたデザイン思考のワークシート集として開発されており、テーマや達成したい内容に合わせてワークシートを組み合わせることが可能となっている。デザイン未経験者でもユーザー目線で課題解決に取り組める工夫が施されているのだ。
2022年度から函館高専への導入が開始され、毎年授業での活用状況や学生からのフィードバックを収集し、キットの内容を継続的に改善している。2024年度にはアウトプットチェックシートとユーザーインタビューのワークショップが新たに追加されており、学生たちはユーザーの潜在的なニーズをより的確に捉えられるようになった。
UXデザインスターターキットの特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
対象者 | 小学生から大学生 |
主な内容 | デザイン思考のワークシート集 |
導入開始年度 | 2022年度 |
新機能(2024年度) | アウトプットチェックシート、ユーザーインタビューワークショップ |
活用方法 | テーマや目的に合わせたワークシートの組み合わせ |
UXデザインについて
UXデザインとは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)を重視したデザインアプローチのことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの体験や感情を重視した設計プロセス
- インターフェースの使いやすさと満足度の向上
- ユーザーの潜在的なニーズの発見と解決
TDCソフトのUXデザインスターターキットは、デザイン未経験者でもユーザー視点での課題解決に取り組めるよう工夫されている。このキットを活用することで、学生たちはユーザーインタビューやプロトタイピングなどの実践的なUXデザインのプロセスを体験的に学ぶことができるだろう。
UXデザインスターターキットに関する考察
UXデザインスターターキットの教育現場への導入は、学生たちがユーザー視点でのデザイン思考を実践的に学べる点で非常に有意義である。特に、デザイン未経験者でも取り組めるよう工夫された教材構成は、幅広い層への展開を可能にしているだろう。
今後の課題として、オンライン学習への対応やデジタルツールとの連携が挙げられる。ワークシートのデジタル化やクラウド上での共同編集機能の実装により、より柔軟な学習環境を提供できる可能性があるだろう。
将来的には、AIを活用したフィードバック機能の追加やバーチャル空間での協働学習機能の実装も期待される。学生たちの創造性をさらに引き出し、より実践的なUXデザインスキルの習得を支援する教材へと進化することが望ましい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「TDCソフト、函館工業高等専門学校でUXデザイン教育を支援 | TDCソフト株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000026443.html, (参照 2025-01-16).