早稲田大学とさわだスポーツクラブが運動あそびプログラムを共同開発、都内50か所の保育施設で展開開始

記事の要約
- 早稲田大学とWSSAが運動あそびプログラムを共同開発
- さわだスポーツクラブが全面協力し指導プログラムを展開
- 都内50か所の保育園・幼稚園で運動あそびを実施
早稲田大学と共同開発した運動あそびプログラム
さわだスポーツクラブは2025年1月16日、早稲田大学教授の広瀬統一氏とWSSA-JAPANとの運動あそびプログラム開発の共同研究に全面協力を発表した。創業50年のスポーツクラブのノウハウを活用した新プログラムは、遊びの中で楽しみながら体を動かすことをコンセプトとした画期的な正課指導となっている。
運動あそびプログラムは省スペースで実施可能であり、特別な器具も必要としない特徴を持っている。指導者に特別なスキルや資格などがなくても日常保育に取り込めるプログラムであり、遊びの中で楽しく体の使い方を学び、心の発達を促進させることを目的としている。
広瀬教授は早稲田大学スポーツ科学学術院スポーツ科学部の教授であり、スポーツ外傷・障害予防とコンディショニングをテーマに研究を行っている。若年層から成人まで幅広い年齢層を対象とした研究実績を持ち、サッカー女子日本代表のフィジカルコーチとしても活動してきた実績がある。
運動あそびプログラムの特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
実施場所 | 都内50か所の保育園・幼稚園 |
指導内容 | 遊びを通じた運動指導、心の発達促進 |
必要条件 | 省スペース、特別な器具不要、資格不要 |
連携機関 | 早稲田大学、WSSA-JAPAN、さわだスポーツクラブ |
スポーツコンディショニングについて
スポーツコンディショニングとは、運動パフォーマンスの維持・向上を目的とした総合的なコンディション管理のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 身体機能の最適化と傷害予防を両立
- 年齢や発達段階に応じた適切な運動負荷の設定
- 心身の状態を総合的に評価・管理
広瀬教授は若年層から成人までを対象としたスポーツコンディショニング研究を通じて、発達段階に応じた運動プログラムの開発に取り組んできた。この知見は今回の運動あそびプログラムにも活かされ、子どもたちの健やかな成長を支援する指導方法の確立に貢献している。
早稲田大学の運動あそびプログラムに関する考察
運動あそびプログラムが都内50か所の保育園・幼稚園で展開されることは、幼児期における運動発達支援の新たな可能性を示している。特に指導者に特別なスキルや資格を必要としない点は、保育現場での導入のハードルを大幅に下げることにつながるだろう。
一方で今後の課題として、プログラムの効果検証と改善のための継続的なフィードバック体制の構築が必要になってくる。運動能力の向上だけでなく、心の発達面での効果についても科学的な検証を行い、エビデンスに基づいたプログラムの進化が求められるだろう。
将来的には全国の保育施設への展開も視野に入れつつ、地域や施設の特性に応じたカスタマイズ可能なプログラム開発が期待される。特に運動あそびを通じた子どもたちの社会性の育成や、保護者との連携強化などの新たな展開も検討に値するだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「大学連携コラボが実現!【早稲田大学 広瀬教授×WSSA共同研究】運動遊び指導に”さわだスポーツクラブ”全面協力! | 有限会社さわだスポーツクラブのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000083470.html, (参照 2025-01-16).