narrativeとAGORAが登録有形文化財の旅館を活用したインターンシップを開催、地方創生ビジネスの創出を目指す

記事の要約
- narrativeとAGORAが鳳明館で1dayインターンシップを開催
- 登録有形文化財の旅館を1か月限定でコワーキング活用
- 学年・学部不問で地方創生ビジネスを考えるプログラム提供
歴史的建造物を活用した地方創生インターンシップの開催
株式会社narrativeと株式会社AGORAは、2025年3月14日に東京都文京区本郷の登録有形文化財「鳳明館 本館」にて、地方創生をテーマとした1dayインターンシップを開催する。このインターンシップでは、まちづくりに寄与するビジネスアイデアを参加者がチームで提案し、2社の代表によるトークセッションや交流会も実施される。
インターンシップに先立ち、鳳明館本館は2025年3月4日から4月5日までの1か月間、コワーキングスペースとして一般開放される。築約120年の歴史ある和の空間で、会員登録や予約不要で気軽に利用できるワークスペースを提供する。
narrativeは世界初のSAKE HOTELを手掛け、AGORAは地域密着型のコワーキングスペース運営の実績を持つ。両社の知見を活かし、歴史的建築物の活用と地方創生の新しい可能性を探るプログラムを展開する。
インターンシップとコワーキングスペースの概要
インターンシップ | コワーキングスペース | |
---|---|---|
開催期間 | 2025年3月14日 | 2025年3月4日~4月5日 |
営業時間 | 11:00-20:30 | 平日9:00-18:00、土曜10:00-18:00 |
利用料金 | 無料 | 1時間500円~1日1,500円 |
設備・特徴 | トークセッション、グループワーク、交流会 | Wi-Fi、フリードリンク、電源完備 |
登録有形文化財について
登録有形文化財とは、歴史的価値の高い建造物を保護・活用するための文化財登録制度において指定される建造物のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 築50年以上経過した歴史的建造物が対象
- 文化財としての価値を維持しながら活用が可能
- 地域の歴史や文化を伝える重要な建築物
鳳明館本館は1898年の築造以来、関東大震災や東京大空襲を乗り越え、本郷の歴史を今に伝える貴重な建造物である。現代のニーズに合わせてコワーキングスペースとして活用されることで、歴史的建造物の新たな価値創造と地域活性化への貢献が期待できる。
歴史的建造物の活用による地方創生に関する考察
歴史的建造物のコワーキングスペース活用は、伝統と革新を融合させた新しい価値創造の可能性を示している。特に若い世代のアイデアを取り入れながら、地域の歴史や文化を活かした持続可能なビジネスモデルを構築できる点は、今後の地方創生の重要なヒントとなるだろう。
一方で、歴史的建造物の維持管理コストや現代的な設備との調和など、運営面での課題も予想される。これらの課題に対しては、地域コミュニティや行政との連携強化、クラウドファンディングなどの新しい資金調達手法の活用が有効な解決策となり得る。
今後は単なる場所貸しにとどまらず、歴史的建造物ならではの価値を活かした新しいビジネスの創出が期待される。地域の文化資源を活用したイノベーション創出の拠点として、鳳明館のような取り組みが全国に広がることで、より多様な地方創生の可能性が開けるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【地方創生×新規事業】学年・学部不問!登録有形文化財の旅館「鳳明館」を舞台に “まちづくり” ビジネス を本気で考えるインターンを3月14日(金)に開催! | 株式会社narrativeのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000124789.html, (参照 2025-03-04).