20代の7割が仕事外で学習、転職準備が最多目的で自己投資意欲の高まりが顕著に

記事の要約
- 20代の約7割が仕事以外の時間で学習を実施
- 転職準備が学習目的のトップで62.1%を占める
- 学習方法は書籍・テキストが最多で73.6%を獲得
20代の仕事以外での学習実態調査の結果発表
株式会社学情は2025年1月16日に20代の仕事外学習に関する調査結果を公開した。業務で必要な知識やスキルを得るために仕事以外の時間を使って日常的に学んでいる20代は23.1%であり、必要性を感じた際に学んでいる43.8%と合わせて約7割の20代が仕事以外の時間を活用して学習を行っていることが明らかになった。
仕事以外の時間を使って勉強したことでは資格取得のための知識が52.9%で最も多く、次いでIT関連スキルが37.9%、語学スキルが33.3%となっている。学習目的のトップは転職の準備で62.1%を占め、資格取得が57.5%、興味関心が36.8%という結果が示された。
学習ツールとして最も活用されているのは書籍・テキストで73.6%を占め、動画が59.8%、インターネットの情報が56.3%と続いている。DXの加速や雇用の流動化により、リスキリングやポータブルスキルの獲得への関心が高まっており、20代の自己啓発意識の高さが浮き彫りとなった。
20代の学習実態調査結果まとめ
第1位 | 第2位 | 第3位 | |
---|---|---|---|
学習内容 | 資格取得知識(52.9%) | IT関連スキル(37.9%) | 語学スキル(33.3%) |
学習目的 | 転職準備(62.1%) | 資格取得(57.5%) | 興味関心(36.8%) |
学習ツール | 書籍・テキスト(73.6%) | 動画(59.8%) | インターネット情報(56.3%) |
リスキリングについて
リスキリングとは、既存の技能や知識を更新して新たなスキルを習得する学び直しのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- デジタル技術の進化に対応するための学習
- キャリアチェンジや職種転換を見据えた能力開発
- 既存スキルの組み替えによる新たな価値創造
今回の調査では20代の約7割が仕事以外の時間を使って学習していることが判明し、リスキリングへの関心の高さが表れている。特に転職準備や資格取得を目的とした学習が上位を占めており、若い世代のキャリア構築に対する意識の高さと共に、リスキリングの重要性が増していることを示している。
20代の仕事外学習調査に関する考察
20代の約7割が仕事以外の時間を活用して学習を行っている点は、若年層のキャリア意識の高さを示す重要な指標となっている。特に転職準備が学習目的のトップを占めていることから、キャリアの可能性を広げるための自己投資への意欲が強く感じられるだろう。
学習内容として資格取得のための知識が最多を占めている点は、具体的なスキルの証明を重視する傾向を示している。一方でIT関連スキルや語学スキルも上位に位置しており、デジタル化やグローバル化に対応するための実践的なスキル習得にも注力していることが分かる。
書籍・テキストが学習ツールの首位を占めているものの、動画やインターネット情報も高い割合を示している点は、学習手段の多様化を反映している。今後はAIやVRなどの新しい学習ツールの台頭により、より効率的で効果的な学習方法が確立されることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「20代の約7割が、「仕事以外の時間を活用し、勉強している」と回答。学習の目的は「転職の準備をするため」が最多 | 株式会社学情のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001351.000013485.html, (参照 2025-01-16).