就活生の4人に1人が人事担当者の本音を感じられず、Z世代のリアル重視傾向が浮き彫りに

就活生の4人に1人が人事担当者の本音を感じられず、Z世代のリアル重視傾向が浮き彫りに

就活生の4人に1人が人事担当者の本音を感じられず、Z世代のリアル重視傾向が浮き彫りに

PR TIMES より

記事の要約

  • 4人に1人の就活生が人事担当者の本音を感じられないと回答
  • 人事担当者や現場社員の本音を聞きたい学生が9割超
  • リアルな情報を重視するZ世代の就活実態が明らかに

就活生の人事担当者とのコミュニケーション調査結果

株式会社学情は2025年2月28日、2026年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象としたインターネットアンケート調査の結果を発表した。調査では人事担当者が本音で話してくれていると感じる学生が約4割である一方、本音で話してくれていないと感じる学生も約3割に上ることが判明している。

現場の社員や人事担当者の本音を聞きたいと回答した学生は実に9割を超える結果となった。特に入社後のミスマッチを防ぐため早い段階での本音の共有を望む声や、人事担当者の個人的な考えを聞きたいという意見が多く寄せられている。

Z世代の特徴として、企業の広告や宣伝よりも口コミやSNSなどのリアルな情報を重視する傾向が強いことが明らかになった。良い面だけを強調したコミュニケーションよりも、第三者の評価や実体験に基づいた情報を参考にする傾向が顕著に表れている。

就活生の意識調査まとめ

調査項目 詳細
調査期間 2025年1月31日~2025年2月13日
調査対象 2026年3月卒業予定の大学生・大学院生
有効回答数 363件
本音を感じる割合 約4割(本音13.8%、どちらかといえば本音23.1%)
本音を聞きたい割合 9割超(本音73.6%、どちらかといえば本音19.3%)

調査結果の詳細はこちら

Z世代について

Z世代とは、1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • デジタルネイティブとしてテクノロジーに精通
  • リアルな情報や第三者評価を重視する傾向
  • 企業の広告や宣伝より口コミやSNSを信頼

就職活動においては、企業からの一方的な情報発信よりも、実際に働く社員の声や第三者の評価を重視する傾向が強い。企業の良い面だけでなく、現実的な課題や改善点についても知りたいという意識が高く、より透明性の高いコミュニケーションを求めている。

就活生の採用コミュニケーションに関する考察

就活生の多くが人事担当者との本音のコミュニケーションを求めているという調査結果は、採用活動における透明性の重要性を示唆している。企業側が良い面だけを強調するコミュニケーションは、むしろ学生の信頼を損なう可能性があり、より率直な対話の必要性が高まっているだろう。

一方で人事担当者にとって、企業の魅力を伝えながら現実的な課題も共有するバランスの取れたコミュニケーションは容易ではない。今後は採用プロセスにおいて、現場社員との対話機会を増やすなど、より多角的な企業理解を促進する取り組みが求められている。

Z世代の特性を踏まえた採用戦略の見直しも重要な課題となっている。SNSや口コミを重視する傾向を考慮すると、企業の評判や社員の声をより積極的に発信していく必要がある。透明性の高い情報開示と、リアルなコミュニケーションの実現が、採用活動の成功につながるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「4人に1人の学生が、「人事担当者は本音を話してくれていないと感じる」と回答。「型通りではなく、自分の言葉で話してくれる人事担当者に魅力を感じる」の声 | 株式会社学情のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001370.000013485.html, (参照 2025-03-04).

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