キャリタスが26卒学生の就活意識調査を公開、就活セクハラ防止に向けた具体的対策への期待が判明

キャリタスが26卒学生の就活意識調査を公開、就活セクハラ防止に向けた具体的対策への期待が判明

キャリタスが26卒学生の就活意識調査を公開、就活セクハラ防止に向けた具体的対策への期待が判明

PR TIMES より

記事の要約

  • キャリタスが就職意識調査を実施し学生の就活状況を公開
  • 26卒学生の本選考受験率は53.7%で内定取得率は27.9%
  • 就活セクハラ防止策として夜間面会禁止が60.2%で最多

26卒学生の就職活動意識調査の結果公開

キャリタスは2026年3月卒業予定の大学3年生と大学院修士課程1年生を対象とした就職意識調査の結果を2025年1月16日に公開した。本調査は2025年1月1日から8日にかけて実施され、文系男子204人、文系女子471人、理系男子208人、理系女子128人の計1,011人から回答を得たものである。

インターンシップなどへの参加状況については参加経験がある学生が92.7%に達し、参加企業数は平均10.2社となっている。本選考の受験状況では53.7%が受験済みで、内定取得率は前年同期比4.3ポイント増の27.9%に上昇したことが明らかになった。

さらに企業の就活セクハラ防止策に関する調査では、夜間の面会禁止が60.2%で最も評価が高く、面会時の飲酒禁止が56.5%で続いた。就活セクハラ防止策の法改正検討の動きについては30.3%の学生が認知していることが判明した。

就職活動の実態まとめ

回答者数 参加状況 本選考状況 内定状況
文系男子 204人 92.7% 53.7% 27.9%
文系女子 471人 92.7% 53.7% 27.9%
理系男子 208人 92.7% 53.7% 27.9%
理系女子 128人 92.7% 53.7% 27.9%

調査報告書

就活セクハラについて

就活セクハラとは就職活動中の学生に対するセクシュアルハラスメントを指す言葉であり、以下のような特徴がある。

  • 面接や企業説明会など就職活動の場で発生する性的嫌がらせ
  • 採用や内定を条件とした不適切な誘いや要求
  • 夜間の面談や飲酒を伴う面談での不適切な言動

現在、就活セクハラ防止策として企業に対する法的規制の強化が検討されており、学生からは夜間の面会禁止や面会時の飲酒禁止といった具体的な対策への期待が高まっている。防止策の法改正検討の動きについては約3割の学生が認知しており、就活生の意識が徐々に高まりつつある状況だ。

26卒学生の就職活動実態調査に関する考察

本調査から明らかになった最も重要な点は、就活セクハラ防止策に対する学生の具体的なニーズである。夜間の面会禁止や面会時の飲酒禁止といった明確な行動規制への支持が高いことは、就活生が安全で公平な採用選考を求めていることを示している。一方で防止策の法改正検討の認知度が3割程度にとどまっていることは、情報発信の強化が必要だろう。

インターンシップ参加率が90%を超え、平均参加企業数が10社以上に達している現状は、就職活動の早期化・長期化を示唆している。本選考受験率が前年同期並みの半数超えとなっている一方で、内定取得率は前年を上回っており、企業側の採用意欲の高さが伺える。今後は学生の負担軽減と公平な選考機会の確保の両立が課題となるだろう。

就活セクハラ防止策の法制化は重要な転換点となる可能性がある。企業側には具体的な防止策の実装と、それを確実に実行するための体制整備が求められる。学生が安心して就職活動に取り組める環境作りに向けて、産学官が連携した取り組みの加速が期待される。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「企業の就活セクハラ防止策について、学生が評価できる防止策は「夜間の面会禁止」が最多で60.2% | 株式会社キャリタスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000699.000003965.html, (参照 2025-01-16).

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